屋根
2025.12.12
屋根
2025.12.12
屋根のリフォームを検討している方にとって、工事にどれくらいの期間がかかるのかは大きな関心事です。工事中は騒音や生活への影響もあるため、あらかじめ日数を把握しておくと安心です。
屋根のリフォーム期間は、工事の種類や屋根の状態、天候などによって大きく変わります。部分的な補修なら数日で済む場合もありますが、全面的な葺き替えになると2週間以上かかることもあります。
この記事では、屋根リフォームにかかる期間の目安と工事の流れ、工期が延びる要因や対策について詳しく解説します。計画的にリフォームを進めるための参考にしてください。
屋根リフォームの期間を理解する上で重要なのは、職人が実際に作業する「実働日数」と、足場が家の周りを囲っている「足場設置期間(拘束期間)」にはズレがあるという点です。
「来週からすぐ工事してほしい」という依頼が難しくなっている現状もあるため、まずは全体像を把握しましょう。
| 工法 | 実働日数 (作業する日) | 足場設置期間 (生活に影響が出る期間) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 屋根塗装 | 7〜10日 | 10〜14日 | 乾燥時間の確保が必須。天候に最も左右される。 |
| カバー工法 | 5〜7日 | 7〜10日 | 既存屋根を撤去しないため比較的早いが、工程間に空き日が出やすい。 |
| 葺き替え | 7〜14日 | 10〜20日 | 解体・撤去作業があるため最長。下地の状態により追加日数の可能性大。 |
| 部分補修 | 1〜3日 | 1〜5日 | 雨漏り修理や棟板金交換など。 |
※上記は一般的な戸建て住宅(30坪前後)の目安です。
屋根のリフォーム期間は、どのような工事を行うかによって大きく異なります。ここでは代表的な工法ごとに、標準的な工期と主な工程を紹介します。
工事の種類は主に屋根塗装、カバー工法、葺き替えの3つに分けられます。それぞれの特徴を理解することで、自宅の屋根に必要な工事とそれにかかる期間を見積もりやすくなります。
屋根塗装は既存の屋根材をそのまま活かして表面を塗り直す工事で、比較的短期間で完了します。
標準的な戸建て住宅の場合、足場の設置から撤去まで含めて5日から7日程度が目安です。天候に恵まれれば4日程度で終わることもあります。工程としては、まず足場を組み立て、高圧洗浄で汚れやコケを落とします。その後、下塗り、中塗り、上塗りと複数回に分けて塗装を行い、各工程で乾燥時間を確保します。
塗装工事は天候の影響を受けやすく、雨の日は作業ができません。梅雨時期や台風シーズンを避けることで、予定通りに工事を進めやすくなります。塗装面積が広い場合や複雑な形状の屋根では、さらに1日から2日程度延びることもあります。
屋根塗装は「塗って終わり」ではありません。「早ければ良い」というわけではなく、各工程で適切な乾燥時間(インターバル)を厳守しなければ、早期の剥がれや施工不良の原因となります。
また、冬場(12月〜2月)は日照時間が短く、夜露や結露の影響で作業開始が遅れたり、早めに作業を切り上げたりする必要があるため、通常より3〜4日程度余裕を持ったスケジュールを想定しておくべきです。
カバー工法は既存の屋根材の上に新しい屋根材を重ねる工法で、撤去作業が不要なため工期を短縮できます。
標準的な住宅であれば、足場設置から完了まで5日から10日程度で終わります。具体的には、足場設置に1日、防水シートの施工に1日、新しい屋根材の設置に3日から5日、足場撤去に1日といった流れです。既存屋根材を剥がさないため、廃材処分の手間がかからず、作業効率が良いのが特徴です。
カバー工法が適用できるのは、既存の屋根下地がしっかりしている場合に限られます。下地に傷みがある場合は、部分的な補修を追加する必要があり、その分工期が延びることになります。また、瓦屋根や既にカバー工法を行った屋根には適用できないため、事前の診断が重要です。
カバー工法は工期が短いのがメリットですが、工程の合間に作業がない「ブランク日」が生まれることがあります。これは、足場を設置する業者と、屋根を施工する板金職人が別々のチームであることが多く、「足場を組んだ翌日にすぐ屋根職人が入れるとは限らない」ためです。
また、最も重要な「防水シート(ルーフィング)」を貼るまでは天候に神経を使うため、雨予報がある場合は着工を遅らせる判断をすることもあります。この防水シートさえ完了すれば、その後の雨による雨漏りの心配はなくなります。
葺き替えは既存の屋根材をすべて撤去して新しい屋根に交換する工事で、最も時間がかかります。
一般的な戸建て住宅の場合、7日から14日程度が目安になります。工程は足場設置、既存屋根材の撤去、下地の点検と補修、防水シートの施工、新しい屋根材の設置、棟板金の取り付け、足場撤去という順序で進みます。特に下地の補修が必要な場合は、腐食部分の交換や補強に時間がかかり、2週間以上になることもあります。
葺き替え工事では大量の廃材が出るため、処分にも時間がかかります。また、古い建物でアスベストを含む屋根材が使われている場合は、専門的な処理が必要になり、工期とコストが大幅に増加します。工事前の調査で屋根の状態を正確に把握しておくことが、スケジュール管理の鍵となります。
葺き替え工事の最大のリスクは、既存の屋根を剥がして初めて「下地(野地板)」の状態がわかる点です。
例えば、棟板金を外したところ下地の木材が腐食していることが発覚し、急遽「野地板の張り替え」や「垂木(たるき)の補修」を追加工事として行うケースがあります。これにより工期が数日延びる可能性があるため、見積もりの段階で「もし下地が悪かった場合、工期はどうなるか」を確認しておくと安心です。
実際の工事日数だけでなく、見積もりから工事開始までの準備期間も考慮する必要があります。施工店への相談から現地調査、見積もり提示、契約までに1週間から2週間程度かかるのが一般的です。

さらに近年では、法改正の影響で着工までの「待機期間」が長くなる傾向にあります。
2023年10月より、リフォーム工事における有資格者による「アスベスト事前調査」が義務化されました。特に2006年以前に建てられた家の場合、アスベストが含まれているかの分析調査が必要になることがあります。この分析には検体採取から報告まで2週間〜4週間程度かかる場合があり、その間は着工できません。
繁忙期には施工店のスケジュールが埋まっており、希望の日程で工事を始められないこともあります。春や秋は気候が安定しているため屋根工事の依頼が集中しやすく、早めの予約が必要です。逆に真夏や真冬は避けられる傾向があるため、比較的スケジュールを確保しやすくなります。
工事後には施工店による点検や保証書の発行などもあります。これらを踏まえた全体のスケジュール感は以下のようになります。
トータルで見ると、最初の相談から完全に終了するまで1カ月から1カ月半、場合によっては2.5ヶ月程度を見ておくと安心です。余裕を持ったスケジュールを組むことで、天候不順などの不測の事態にも対応しやすくなります。
屋根材の種類によって工事の難易度や必要な工程が変わるため、リフォーム期間にも違いが出ます。ここでは代表的な屋根材ごとに、工事期間の特徴と耐用年数について解説します。
自宅の屋根材を確認しておくことで、どのようなリフォームが必要か、どれくらいの期間を見込めばよいかの判断材料になります。それぞれの特性を理解して、適切な時期にメンテナンスを計画しましょう。
スレート屋根は軽量で施工しやすいため、塗装工事なら5日から7日程度で完了します。
スレートは薄い板状の屋根材で、コロニアルやカラーベストとも呼ばれます。耐用年数は20年から25年程度ですが、表面の塗膜は10年から15年で劣化するため、定期的な再塗装が必要です。塗装だけなら短期間で済みますが、ひび割れや欠けが多い場合は部分的な交換が必要になり、工期が延びることがあります。
カバー工法や葺き替えを行う場合、スレートは比較的軽いため撤去作業もスムーズです。カバー工法なら7日から10日、葺き替えでも10日から14日程度で完了することが多いです。ただし、下地の野地板が傷んでいる場合は補修が必要で、さらに数日かかります。
日本瓦は非常に耐久性が高く、適切なメンテナンスを行えば50年以上使用できます。
瓦自体は長持ちしますが、下地や漆喰の劣化により部分的な補修が必要になることがあります。棟瓦の積み直しや漆喰の詰め直しなら、2日から5日程度で完了します。全面的な葺き替えを行う場合は、瓦が重く撤去に時間がかかるため、2週間から3週間程度を見込む必要があります。
瓦屋根の工事は専門的な技術が必要で、熟練の職人が作業を行います。そのため、施工店によっては対応できない場合もあり、依頼先を探すのに時間がかかることもあります。また、瓦は重量があるため足場の設置にも注意が必要で、安全確保のための準備に時間がかかります。
ガルバリウム鋼板は軽量で加工しやすく、カバー工法との相性が良いため短期間で施工できます。
カバー工法なら5日から7日程度で完了することが多く、葺き替えでも7日から10日程度が目安です。金属製のため錆びにくく、耐用年数は30年から40年と長いのも特徴です。塗装の必要もないため、メンテナンスコストを抑えられます。
施工が比較的簡単なため、工程がスムーズに進みやすく、天候の影響も受けにくいです。ただし、金属特有の音が気になる場合もあり、遮音材を追加すると工期が1日から2日延びることがあります。また、複雑な形状の屋根では加工に時間がかかるため、事前に施工店と相談しておくと安心です。
アスファルトシングルは北米で広く使われている屋根材で、日本でも採用が増えています。柔軟性があり曲面にも対応しやすいため、複雑な形状の屋根にも施工できます。
軽量で取り扱いやすいため、カバー工法なら4日から7日、葺き替えでも7日から10日程度で完了します。耐用年数は20年から30年程度で、定期的な点検が必要です。接着剤で固定するタイプもあり、釘打ちの手間が減るため工期短縮につながります。
ただし、日本ではまだ普及が進んでいないため、対応できる施工店が限られる場合があります。また、強風に弱いという特性があるため、台風の多い地域では注意が必要です。施工実績のある施工店を選ぶことで、トラブルを避けられます。
屋根のリフォーム期間は予定通りに進まないこともあります。ここでは工期が延びる主な原因と、それに対する対策を紹介します。
あらかじめ延期の可能性を理解しておくことで、スケジュール調整や生活への影響を最小限に抑えられます。特に天候や建物の状態など、コントロールしにくい要因については、余裕を持った計画が重要です。

屋根工事は天候に大きく左右され、雨天時は作業を中断せざるを得ません。
塗装工事では塗料の乾燥に晴天が必要で、雨が続くと数日から1週間以上工期が延びることもあります。梅雨時期や秋雨前線の影響を受けやすい時期は、当初の予定より長くかかることを想定しておくべきです。防水シートの施工中に雨が降ると、建物内部への浸水リスクもあるため、天気予報を慎重に確認しながら作業を進める必要があります。
有効な対策としては、工事時期を天候の安定した季節に設定することです。春や秋の晴れが続きやすい時期を選ぶことで、予定通りに進む可能性が高まります。また、契約時に天候による延期の扱いを明確にしておき、追加費用が発生しないか確認しておくと安心です。
台風(9〜10月)の時期は、強風対策で足場のネットを畳むなどの作業が発生し、工事がストップすることもあります。梅雨(6〜7月)など、雨が続くと工期が当初の2倍(約1ヶ月)近くになるケースもあるため、季節選びは重要です。
屋根の形状が複雑な場合、作業効率が下がり工期が延びることがあります。
急勾配の屋根は足場の設置や職人の移動に時間がかかり、安全確保のための対策も必要です。また、切妻や寄棟といったシンプルな形状に比べ、複数の面が組み合わさった複雑な屋根では、屋根材のカットや加工に手間がかかります。谷部分や壁との取り合い部分が多いほど、防水処理に時間をかける必要があり、全体の工期が延びます。
| 屋根の形状 | 工期への影響 | 主な理由 |
|---|---|---|
| 切妻屋根 | 標準 | シンプルな形状で作業効率が良い |
| 寄棟屋根 | やや長い | 面数が多く細かい加工が必要 |
| 複合屋根 | 長い | 谷部や取り合いが多く防水処理に時間がかかる |
| 急勾配屋根 | 長い | 足場設置や安全対策に時間がかかる |
見積もり時に現地調査をしっかり行い、屋根の形状を施工店に正確に把握してもらうことが大切です。複雑な形状の場合は、標準的な工期よりも2日から5日程度余裕を見ておくと安心です。
屋根の下地が劣化している場合、補修や交換が必要になり工期が大幅に延びます。
野地板が腐食していたり、垂木に傷みがある場合は、新しい屋根材を設置する前に修復しなければなりません。この補修作業には数日から1週間程度かかることもあり、当初の見積もり期間を大きく超える可能性があります。特に雨漏りが長期間続いていた場合、下地の広範囲にわたって劣化していることが多く、想定外の工事が必要になります。
さらに、古い建物では屋根材にアスベストが含まれていることがあります。アスベストを含む材料の処分には特別な手続きと専門の処理が必要で、通常の工事より1週間から2週間程度工期が延びることがあります。また、処分費用も高額になるため、事前の調査と予算確保が欠かせません。
これらのリスクを減らすためには、工事前の詳細な診断が重要です。屋根裏や下地の状態を可能な限り確認し、追加工事の可能性を施工店と共有しておくことで、予期せぬ延期を避けられます。
現場の環境によっても工期は変わります。資材の搬入スペースや作業車の駐車場所が確保できない場合、作業効率が下がり工期が延びることがあります。
住宅密集地では足場の設置にも制約があり、隣家との距離が近いと慎重な作業が求められます。また、職人の人数を増やせば工期を短縮できる場合もありますが、現場が狭いと逆に作業がしにくくなることもあります。施工店と事前に現場の状況を共有し、最適な作業計画を立てることが大切です。
近隣への配慮も忘れてはいけません。工事前に挨拶を行い、騒音や車両の出入りについて説明しておくことで、トラブルを防げます。工事中は朝8時から夕方5時までといった時間帯を守り、休日の作業についても近隣の了承を得ておくとスムーズです。
足場の組み立て音や工事車両の駐車位置などが原因で近隣からクレームが入ると、話し合いのために工事を中断せざるを得ない場合があります。着工前の丁寧な挨拶回りは、スムーズに工事を終わらせるための重要な「工程」の一つと言えます。
「工事が終わればすべて安心」とは限りません。ここで筆者の実体験をご紹介します。
以前、自宅の屋根リフォームが完了した直後の最初の大雨の際、天窓(トップライト)周辺から雨漏りが発生したことがありました。すぐに大工さんに連絡し、迅速に対応してもらうことができましたが、原因の特定と補修作業でさらに時間を取られることになりました。
このように、リフォームには完了後も含めて「不測の事態」が付き物です。工事完了予定日の翌日に旅行や大事な予定を入れるなどは避け、予備日を含めたスケジュールを組むことを強くお勧めします。
屋根リフォームには足場の設置が不可欠ですが、これには高額な費用(一般的な戸建てで15〜25万円程度)がかかります。そこで検討したいのが「外壁リフォームとの同時施工」です。
外壁塗装やサイディングの張り替えも、屋根同様に足場が必要な工事です。これらを別々の時期に行うと、その都度足場代がかかってしまいますが、同時に行えば足場代は1回分で済みます。
筆者の自宅でも屋根と外壁を同時にリフォームしましたが、トータルコストを大幅に抑えることができました。同時施工の場合は工期が長くなりますが、何度も工事の騒音や足場のある生活に悩まされるより、一度にまとめて済ませてしまった方が精神的な負担も少なく合理的です。
屋根のリフォーム期間は工事の種類や屋根材、建物の状態によって大きく変わります。部分的な補修や塗装なら数日から1週間程度で済みますが、葺き替えになると2週間以上かかることもあります。
天候や下地の劣化、屋根の形状などの要因で工期が延びることもあるため、余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。見積もりから完了までトータルで1カ月から1カ月半、場合によってはそれ以上を見込んでおくと安心です。
最後に、工期と業者の信頼性について触れておきます。「とにかく早く終わらせます!」という言葉は魅力的ですが、必要な乾燥時間を省いたり、悪天候の中で無理に作業を進めたりすることは、施工不良に直結します。
天候による延期のリスクや、下地の劣化による追加工事の可能性も含めて、契約前に正直に説明してくれる業者こそが、適正な工期で高品質な工事を提供してくれる信頼できるパートナーと言えるでしょう。
信頼できる施工店を選び、事前の打ち合わせで工事の流れや注意点を確認しておくことで、スムーズにリフォームを進められます。適切な時期に計画的なメンテナンスを行い、大切な住まいを長く守りましょう。
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