リフォーム
2025.12.19
リフォーム
2025.12.19
高齢化が進む現代において、自宅で安全に暮らし続けるためのバリアフリーリフォームへの関心が高まっています。転倒や事故のリスクを減らし、介護の負担を軽減するための住宅改修は、今や多くの家庭にとって身近なテーマです。
しかし、実際にリフォームを検討する際には「どのくらいの費用がかかるのか」「補助金や減税制度は使えるのか」といった疑問が生じるものです。工事の内容や範囲によって費用は大きく変わり、介護保険や自治体の助成制度をうまく活用すれば自己負担を大幅に抑えることも可能です。
本記事では、バリアフリーリフォームの費用相場を場所別・工事内容別に詳しく解説し、利用できる補助金や減税制度についても具体的にご紹介します。費用を抑えるポイントや失敗しないための注意点も併せてお伝えしますので、これからリフォームを計画される方はぜひ参考にしてください。

バリアフリーリフォームの費用を正確に把握するには、工事の内訳を理解し、自宅の状況に応じた見積もりを取ることが重要です。ここでは、費用の構成要素や見積もりの見方、実質負担額の計算方法について詳しく解説します。
バリアフリーリフォームの費用は、材料費、工事費、設計費、諸経費の4つの要素で構成されます。
材料費は、手すりや滑りにくい床材、引き戸などの部材そのものの価格です。工事費は、施工店が現場で作業を行うための人件費や技術料を指します。設計費は、間取り変更や大規模リノベーションを伴う場合に建築士や設計事務所に支払う費用で、部分的なリフォームでは発生しないこともあります。諸経費には、現場管理費や廃材処分費、交通費などが含まれ、工事費全体の10パーセント前後が一般的です。
例えば、トイレに手すりを設置する小規模工事では、材料費が数千円から1万円程度、工事費が2万円から3万円程度、諸経費が数千円といった内訳になります。一方、浴室全体をユニットバスに交換する場合は、材料費だけで50万円以上、工事費も30万円から50万円程度かかり、合計で80万円から200万円の費用が必要です。
このように費用の内訳を把握しておくと、見積もりの妥当性を判断しやすくなり、どの部分でコストを調整できるかも検討しやすくなります。
リフォームの見積もりを依頼する際には、複数の施工店から相見積もりを取ることが費用を抑えるための基本です。見積書には工事項目ごとに単価や数量、合計金額が記載されていますが、表現方法は施工店によって異なるため、比較する際には注意が必要です。
まず、見積もりに記載されている工事内容が具体的かどうかを確認しましょう。曖昧な表記や一括計上されている項目が多い場合は、追加費用が発生するリスクがあります。また、材料のメーカーや型番が明記されているかもチェックポイントです。同じ手すり設置でも、使用する製品によって耐久性や安全性に差が出ます。
相見積もりを取る際は、各施工店に同じ条件を伝えて見積もりを依頼することが大切です。工事範囲や希望する仕様が異なると、価格の比較が難しくなります。さらに、価格だけでなく、施工実績や保証内容、担当者の対応も総合的に判断しましょう。バリアフリー改修の経験が豊富な施工店は、介護保険の申請サポートや将来を見据えた提案も行ってくれることが多く、長期的な視点で見ると安心です。
バリアフリーリフォームの費用は、住宅の構造や築年数、工事の範囲によって大きく変動します。特に、既存の設備や構造に手を加える必要がある場合は、想定以上のコストがかかることがあります。
例えば、段差を解消するために床をかさ上げする工事では、床下の状態や配管の位置によって工事の難易度が変わります。築年数が古い住宅では、床材や下地の劣化が進んでいることが多く、補修費用が追加で発生する可能性があります。また、マンションの場合は管理規約によって工事内容に制約があり、共用部分に関わる改修は許可が下りないこともあります。
工事の範囲も費用に大きく影響します。手すりの設置や段差解消といった部分的な改修は、1カ所あたり数万円から数十万円で済むことが多い一方、浴室やトイレの全面改修、間取り変更を伴うリノベーションでは、数百万円から1000万円を超える費用がかかることもあります。将来の介護を見据えた全体的なバリアフリー化を検討する場合は、スケルトンリノベーションという選択肢もあり、その場合の費用相場は500万円から1500万円程度です。
住宅の状態や工事範囲を正確に把握するためには、事前の現地調査が欠かせません。信頼できる施工店に依頼し、詳細な診断を受けることで、予算に合った現実的なプランを立てることができます。
バリアフリーリフォームでは、介護保険や国の補助金、自治体独自の助成制度を活用することで、実際の自己負担額を大幅に減らすことが可能です。それぞれの制度を正しく理解し、組み合わせることで、費用面の不安を軽減できます。
介護保険による住宅改修費支給は、要介護認定または要支援認定を受けている方が対象で、上限20万円までの工事に対して自己負担1割から3割で改修ができます。つまり、最大で18万円の補助が受けられる仕組みです。対象となる工事には、手すりの設置、段差解消、滑りにくい床材への変更、引き戸への扉交換、和式から洋式トイレへの交換などが含まれます。
国の補助金制度では、バリアフリー工事に対して最大20万円、省エネリフォームと組み合わせると最大120万円の補助が受けられる制度があります。さらに、自治体独自の助成金として、高齢者世帯向けの住宅改修補助や浴室のバリアフリー改修補助を設けている地域もあります。これらの制度は併用できる場合もあるため、事前に確認しておくことが重要です。
例えば、トイレと浴室のバリアフリー改修で合計100万円の費用がかかる場合、介護保険で18万円、自治体の補助金で10万円の支援を受けられれば、実質の自己負担は72万円に抑えられます。ただし、多くの制度では工事前の申請が必須条件となっているため、着工後の申請では対象外となることがあります。施工店やケアマネジャー、自治体の窓口と連携し、スケジュールを確認しながら進めることが成功のカギです。

バリアフリーリフォームは、場所ごとに必要な工事内容や費用が異なります。ここでは、水回り、動線、居室、キッチンといった主要な場所ごとの費用相場と施工のポイントをご紹介します。
浴室、トイレ、洗面所は、転倒やヒートショックのリスクが高く、バリアフリー改修の優先度が最も高い場所です。
浴室のバリアフリー改修では、段差解消、手すり設置、滑りにくい床材への変更、浴槽の低床化、脱衣所との温度差対策などが主な工事内容です。部分的な改修であれば2万円から30万円程度で済みますが、ユニットバス全体を交換する場合は80万円から200万円程度の費用がかかります。介護が必要な状況では、浴槽のまたぎやすさや介助スペースの確保も重要で、将来を見据えた設計が求められます。
トイレのバリアフリー化では、和式から洋式への交換、手すりの設置、出入口の拡幅、床材の変更などが一般的です。洋式トイレへの交換と手すり設置で20万円から55万円程度、全面的なリフォームでは15万円から50万円程度が相場です。車椅子での利用を想定する場合は、便器の前後左右にスペースを確保する必要があり、間取り変更を伴うこともあります。
洗面所では、車椅子でも使いやすい高さへの洗面台交換や、出入口の段差解消が主な工事です。費用は10万円から30万円程度で、手すりの追加や床材の変更も合わせて行うことで、動線全体の安全性が向上します。
玄関、廊下、階段といった動線部分のバリアフリー化は、日常生活での移動をスムーズにし、転倒リスクを大幅に減らすために欠かせません。
玄関では、段差解消のためのスロープ設置、手すりの取り付け、引き戸への扉交換などが主な工事です。室内スロープは1万円から20万円程度、屋外スロープは30万円から60万円程度が相場です。また、玄関ドアを引き戸に交換する場合は20万円から60万円程度の費用がかかります。段差を完全に解消することで、車椅子利用者や歩行が不安定な方でも安心して出入りできるようになります。
廊下のバリアフリー化では、手すりの設置と段差解消が基本です。手すりは1メートルあたり1万円から3万円程度、段差解消は床のかさ上げや敷居の撤去で3万円から25万円程度が目安です。将来的に車椅子を使用する可能性がある場合は、廊下の幅を80センチメートル以上に拡幅する工事も検討すべきで、その場合は30万円から100万円程度の費用が必要です。
階段では、手すりの設置と滑り止めの施工が中心です。手すりの設置は片側で4万円から10万円程度、両側に設置する場合は8万円から20万円程度です。階段全体のリフォームや昇降機の設置を行う場合は、35万円から100万円以上の費用がかかることもあります。
居室や寝室のバリアフリー改修では、床材の変更、引き戸への扉交換、温度管理のための断熱改修などが主な工事内容です。
床材を滑りにくいものやクッション性のあるものに変更する工事は、6畳程度の部屋で10万円から30万円程度が相場です。転倒時の衝撃を和らげるクッションフロアや、車椅子でも移動しやすいフラットな床材を選ぶことで、安全性と快適性が向上します。
開き戸から引き戸への交換は、1カ所あたり10万円から40万円程度です。引き戸は開閉時に体を動かす範囲が少なく、車椅子や杖を使用する方でも扱いやすいため、寝室と廊下、寝室とトイレの間の扉を優先的に交換すると効果的です。
さらに、ヒートショック対策として、寝室や居室の断熱改修を行うことも重要です。窓の二重サッシ化や壁の断熱工事は、部屋の温度を一定に保ち、冬場の急激な温度変化を防ぎます。費用は30万円から100万円程度で、省エネリフォームの補助金制度を活用すれば自己負担を抑えることができます。
キッチンのバリアフリー化では、作業台の高さ調整、車椅子対応の引き出し収納、IHクッキングヒーターへの交換などが一般的です。費用は50万円から150万円程度が目安で、システムキッチン全体を交換する場合はさらに高額になります。
間取り変更を伴うバリアフリーリフォームでは、壁を撤去して動線を確保したり、トイレと寝室を近づけるレイアウト変更を行ったりします。部分的な間取り変更で100万円から300万円程度、家全体をスケルトンリノベーションする場合は500万円から1500万円程度の費用がかかります。将来の介護を見据えた全体的な設計を行うことで、長期的に快適で安全な住まいを実現できます。
| 場所 | 主な工事内容 | 費用相場 |
|---|---|---|
| 浴室 | 段差解消、手すり設置、ユニットバス交換 | 2万円〜200万円 |
| トイレ | 洋式化、手すり設置、出入口拡幅 | 2万円〜55万円 |
| 玄関 | スロープ設置、引き戸交換、手すり設置 | 1万円〜62万円 |
| 廊下 | 手すり設置、段差解消、幅の拡幅 | 2万円〜100万円 |
| 階段 | 手すり設置、滑り止め施工 | 4万円〜35万円 |
| 居室・寝室 | 床材変更、引き戸交換、断熱改修 | 10万円〜100万円 |
| キッチン | 高さ調整、車椅子対応、IH交換 | 50万円〜150万円 |
この表は、各場所のバリアフリー改修における代表的な工事内容と費用相場を整理したものです。実際の費用は住宅の状態や希望する仕様によって変動するため、詳細は施工店に相談することをおすすめします。
バリアフリーリフォームは、計画の立て方や施工店選び、工事の進め方によって費用を大きく抑えることができます。ここでは、コストを削減しながらも効果的なリフォームを実現するためのポイントと、よくある失敗例を紹介します。
一度にすべての箇所をリフォームするのではなく、必要性の高い場所から段階的に進めることで、費用を分散しながら安全性を高めることができます。
まず優先すべきは、転倒や事故のリスクが高い場所です。浴室、トイレ、玄関、階段といった水回りと動線は、高齢者にとって最も危険が伴う場所であり、ここを最初に改修することで日常生活の安全性が大幅に向上します。例えば、浴室の段差解消と手すり設置、トイレの洋式化と手すり追加といった工事は、合計で30万円から80万円程度で実施でき、介護保険や自治体の補助金を活用すれば自己負担をさらに抑えられます。
次に、将来の介護を見据えた改修として、廊下の幅の拡幅や引き戸への扉交換、床材の変更などを検討します。これらは車椅子での移動や介助者の動きをスムーズにするために重要ですが、緊急性は比較的低いため、予算に余裕ができた段階で実施するのが現実的です。
さらに、大規模なリノベーションや間取り変更は、既存設備の更新時期に合わせて行うと効率的です。例えば、キッチンや浴室の設備が老朽化したタイミングで、バリアフリー改修を一緒に行えば、工事費用の重複を避けることができます。
段階的にリフォームを進める際は、全体の計画を最初に立てておくことが大切です。どの順番で何を行うかを明確にしておけば、後から追加工事が必要になるリスクを減らし、結果的にトータルコストを抑えることができます。
施工店選びは、バリアフリーリフォームの成否を左右する重要なポイントです。特に、介護保険や補助金の申請サポートに慣れている施工店を選ぶことで、手続きがスムーズに進み、費用面でも有利になります。
まず、バリアフリー改修の実績が豊富な施工店を選びましょう。過去の施工事例を確認し、自分の希望に近い工事を手がけているかをチェックします。また、介護保険や補助金の申請に詳しいかどうかも重要な判断基準です。申請書類の作成や自治体との連絡を代行してくれる施工店であれば、手間を大幅に減らすことができます。
契約前には、見積書の内容を細かく確認することが不可欠です。工事項目ごとに単価と数量が明記されているか、諸経費の内訳が明確かをチェックしましょう。曖昧な表記や一括計上が多い見積もりは、追加費用が発生するリスクがあるため注意が必要です。
また、保証内容やアフターサービスについても確認しておきましょう。手すりや床材の不具合、施工ミスに対してどのような保証があるのか、無償対応期間や有償修理の条件を明確にしておくことで、工事後のトラブルを避けることができます。
複数の施工店から相見積もりを取ることも忘れずに行いましょう。価格だけでなく、提案内容や対応の丁寧さ、説明のわかりやすさも総合的に比較し、信頼できる施工店を選ぶことが成功の鍵です。
バリアフリーリフォームでは、工事中の生活への影響を最小限に抑える工夫が重要です。特に、高齢者が住み続けながら工事を行う場合は、仮設トイレや動線の確保など、細やかな配慮が求められます。
部分的なリフォームであれば、工期は数日から1週間程度で済むことが多いです。例えば、手すりの設置や段差解消といった小規模工事は、1日から3日程度で完了します。一方、浴室のユニットバス交換やトイレの全面改修は1週間から2週間程度、間取り変更を伴う大規模リノベーションでは1カ月から3カ月程度かかることもあります。
工事中の生活負担を減らすためには、施工店と事前に工事スケジュールを詳細に打ち合わせておくことが大切です。どの部屋がいつ使えなくなるのか、仮設トイレや仮設キッチンが必要かどうかを確認し、必要に応じて準備を整えます。また、騒音や粉塵が発生する工事は、日中の外出時間帯に集中させるなど、生活リズムに配慮した工程調整を依頼しましょう。
さらに、工事中の家財の保護や片付けも重要です。貴重品や壊れやすいものは事前に別の場所へ移動し、工事範囲外の部屋にもシートで養生を行うことで、ホコリや汚れの拡散を防ぎます。
バリアフリーリフォームでは、計画や施工の段階で注意を怠ると、費用の無駄や効果不足といった失敗が生じることがあります。ここでは、よくある失敗例と、それを避けるためのチェックリストをご紹介します。
失敗例の一つ目は、動線全体を考えずに一部だけリフォームしてしまうケースです。例えば、トイレだけをバリアフリーにしても、そこまでの廊下に段差があったり、ドアの幅が狭かったりすると、結局介助が必要になります。リフォームを行う際は、玄関から居室、トイレ、浴室までの動線全体を見渡し、必要な箇所を漏れなく対策することが重要です。
二つ目の失敗は、補助金や介護保険の申請を工事後に行おうとするケースです。多くの制度では、着工前の申請が必須条件となっており、工事後の申請は対象外となります。必ず工事前に自治体やケアマネジャーに相談し、必要な書類を準備してから着工しましょう。
三つ目は、将来の介護度の変化を見越さずに最低限の工事しか行わなかったケースです。手すりだけで済むと思っていたが、数年後に車椅子生活となり、出入口の幅やトイレのスペースが足りずに再リフォームが必要になる例があります。リフォーム計画を立てる際は、現在の状態だけでなく、5年後、10年後の生活を想定し、将来的な拡張性も考慮した設計を行うことが大切です。
このチェックリストを参考にしながら計画を進めることで、失敗やトラブルを未然に防ぎ、安心してバリアフリーリフォームを進めることができます。
バリアフリーリフォームは、高齢者や介護が必要な方が安全に暮らすために欠かせない住宅改修です。費用は工事の内容や範囲によって大きく異なりますが、手すりの設置や段差解消といった部分的な改修であれば数万円から数十万円で実施でき、介護保険や補助金を活用すれば自己負担をさらに抑えることが可能です。
一方、浴室やトイレの全面改修、間取り変更を伴うリノベーションでは数百万円から1000万円以上の費用がかかることもあります。重要なのは、現在の生活状況と将来の介護度を見据えて、優先順位をつけながら計画的にリフォームを進めることです。
また、補助金や介護保険の制度を最大限に活用するためには、工事前の申請が必須であり、ケアマネジャーや施工店と連携しながら手続きを進めることが成功のカギとなります。費用を抑えながらも効果的なバリアフリーリフォームを実現するために、本記事で紹介したポイントをぜひ参考にしてください。
\今すぐ無料で最安見積もりをチェック!/
すまいパークでは、地域で活躍するリフォーム会社の皆さまと手を取り合い、より多くのお客様に安心と満足を届けていきたいと考えています。
お持ちの技術や経験を活かし、地元密着型のサービスを展開しながら、売上アップと新しい顧客獲得の機会を広げませんか?充実したサポート体制をご用意しているため、初めての方でも安心してご参加いただけます。
「どれくらいの費用がかかるのか知りたい」
「複数の会社を比較して検討したい」
――そんな時はすまいパークにお任せください。
地域で選ばれた信頼できるリフォーム会社が揃っており、価格・提案力・施工実績など多方面から比較できます。
お見積もりのご依頼はすべて無料。匿名での相談も可能なので、初めての方でも安心してご利用いただけます。
\今すぐ無料で最安見積もりをチェック!/
リフォーム会社一括見積もり依頼