内壁
2025.12.23
内壁
2025.12.23
築年数が経過した住宅で、土壁の劣化にお悩みではありませんか。土壁は調湿性に優れた日本の伝統的な壁材ですが、時間の経過とともにひび割れや剥がれが生じ、景観や機能性が低下してしまいます。
土壁のリフォームには複数の工法があり、それぞれ費用や特徴が大きく異なります。最適な選択をするためには、工法別の費用相場と特徴を正しく理解することが重要です。
この記事では、土壁リフォームの工法別費用相場から、費用を抑える方法まで詳しく解説します。ご自宅の状況に最適なリフォーム計画を立てる参考にしてください。

土壁のリフォーム費用は、選択する工法や施工規模によって大きく変動します。適切な予算計画を立てるためには、まず費用に影響する主要な要因を理解することが重要です。ここでは、土壁リフォームの基本的な費用体系について詳しく解説します。
土壁のリフォーム費用は、土壁の劣化状態、選択する工法、施工面積の3つの要素で大きく左右されます。
まず、既存の土壁の状態が最も重要な要因となります。軽微なひび割れや汚れであれば上塗りで対応できますが、剥がれが著しい場合は下地補修や全面的な張り替えが必要になり、費用は大幅に増加します。特に構造的な問題がある場合は、下地から作り直す必要があるため、費用は倍以上になることもあります。
次に、選択する仕上げ材によって費用は大きく変動します。ペンキ塗装であれば比較的安価ですが、漆喰や珪藻土などの自然素材を選択すると材料費と施工費が高くなります。また、壁紙への変更では下地処理の工程が増えるため、その分の費用も考慮する必要があります。
施工面積も重要な要因で、6畳間程度の小規模な工事では割高になりがちですが、複数の部屋を同時に施工することで単価を下げることが可能です。さらに、壁の構造によっても施工難易度が変わり、費用に影響します。
土壁リフォームの主要な工法別費用相場を以下の表にまとめました。これらの費用には材料費と基本的な施工費が含まれています。
| 工法 | 1㎡あたりの費用 | 6畳間の目安費用 | 工期 |
|---|---|---|---|
| ペンキ塗装 | 1,500~3,000円 | 4万~8万円 | 2~3日 |
| 壁紙張り替え | 3,000~7,000円 | 8万~18万円 | 3~5日 |
| 漆喰塗り | 5,000~12,000円 | 13万~30万円 | 5~7日 |
| 珪藻土仕上げ | 6,000~15,000円 | 16万~38万円 | 5~7日 |
| 土の塗り直し | 8,000~18,000円 | 20万~45万円 | 7~10日 |
最も安価なペンキ塗装は、下地の状態が良好な場合に限られ、シーラー処理が必須となります。壁紙張り替えは洋室化を目指す場合に人気が高く、デザインの選択肢が豊富です。
漆喰や珪藻土などの自然素材は初期費用は高めですが、調湿効果や耐久性に優れているため、長期的な視点では費用対効果が高いといえます。土の塗り直しは最も伝統的な工法で、古民家の雰囲気を保ちたい場合に選択されることが多い方法です。
施工規模によって単価が変動するため、部屋数や面積に応じた実例費用を把握することが重要です。
4.5畳程度の小部屋では、最低施工面積として割高になることがあり、ペンキ塗装でも3万~6万円程度かかります。壁紙張り替えでは6万~12万円、漆喰や珪藻土では10万~20万円程度が相場となります。
6畳間の標準的な和室では、前述の表の通りの費用が目安となります。8畳間以上の広い部屋では、面積効果により単価が下がる傾向があり、ペンキ塗装で1㎡あたり1,200~2,500円程度まで下がることもあります。
複数の部屋を同時施工する場合は、さらに費用を抑えることができます。3部屋同時施工では、材料の一括購入や施工効率の向上により、単価を10~20%程度削減できる可能性があります。ただし、工期は長くなるため、生活への影響も考慮する必要があります。
土壁のリフォームには、条件によって各種補助金や助成金を活用できる場合があります。特に古民家再生や耐震改修と併せて行う場合は、支援制度の対象になることがあります。
まず、自治体の住宅リフォーム助成金制度を確認しましょう。多くの市町村で一般的なリフォームに対する補助制度があり、土壁の改修も対象になることがあります。補助率は工事費の10~20%程度で、上限額は20万~50万円程度が一般的です。
また、伝統的建造物の保存や景観形成に関わる地域では、特別な支援制度が設けられている場合があります。これらの制度では、土壁を伝統的な工法で修復する場合に限り、より高い補助率が適用されることがあります。申請には事前の届出や指定工務店での施工が条件となることが多いため、早めの確認が必要です。

土壁のリフォームには複数の工法があり、それぞれに異なる特徴と費用構造があります。最適な工法を選択するためには、各工法の詳細な内容と費用内訳を理解することが重要です。ここでは、主要な工法について詳しく解説し、それぞれのメリットとデメリットを明確にします。
土塗り直しは最も伝統的な工法で、既存の土壁の特性を活かしながら機能を回復させる方法です。
土塗り直しの工程は、まず既存の土壁の状態確認から始まります。下地の竹小舞や柱の状態をチェックし、必要に応じて補修を行います。その後、古い荒壁土を部分的に除去し、新しい荒壁土で下塗りを行います。中塗り、上塗りと段階的に仕上げていく伝統的な工法です。
費用の内訳は、材料費が1㎡あたり2,000~4,000円、施工費が6,000~14,000円程度となります。高品質な土や藁すさを使用する場合は、さらに費用が上がることがあります。また、左官職人の技術レベルによっても費用は変動し、伝統工法に精通した職人を指名する場合は割増料金となることもあります。
この工法の最大のメリットは、建物本来の調湿機能を維持できることです。また、古民家の歴史的価値を損なうことなく、機能を回復できます。ただし、工期が長く、職人の技術に仕上がりが左右されるため、信頼できる工務店を選ぶことが重要です。
珪藻土や漆喰への改修は、土壁の調湿機能を活かしつつ、現代的な機能性を追加できる工法として人気が高まっています。これらの自然素材は土壁と相性が良く、優れた性能を発揮します。
珪藻土への改修では、まず既存の土壁にシーラー処理を施し、下地を安定させます。その後、珪藻土を2~3回に分けて塗り重ねます。費用は1㎡あたり6,000~15,000円程度で、使用する珪藻土の品質や色調によって変動します。国産の高級珪藻土を使用する場合は、さらに費用が上がることがあります。
漆喰への改修は、下地処理後に漆喰を塗り重ねる工法です。費用は1㎡あたり5,000~12,000円程度で、使用する漆喰の種類や仕上げ方法によって差が生じます。伝統的な本漆喰を使用する場合は、材料費が高くなりますが、耐久性や機能性に優れています。
これらの工法のメリットは、優れた調湿効果に加えて、消臭効果や防カビ効果も期待できることです。また、化学物質を含まない自然素材のため、室内環境を健康的に保つことができます。
壁紙張替えや塗装は、土壁を洋室化したい場合や費用を抑えたい場合に選択される工法です。
壁紙張替えでは、まず土壁の下地処理が重要になります。土壁は吸水性が高いため、シーラー処理で表面を固めた後、パテで平滑に仕上げる必要があります。下地処理費用が1㎡あたり1,500~3,000円、壁紙張り費用が1,500~4,000円程度で、合計3,000~7,000円程度になります。
ペンキ塗装の場合は、同様の下地処理後にペンキを塗装します。使用するペンキの種類によって費用は変動し、一般的な水性ペンキで1㎡あたり800~1,500円、高機能ペンキで1,500~2,500円程度です。下地処理費用と合わせて、1㎡あたり1,500~3,000円程度となります。
これらの工法は初期費用を抑えられる一方で、土壁本来の調湿機能は失われます。また、耐久性も劣り、壁紙は10~15年、ペンキは5~10年程度で交換や塗り替えが必要になります。長期的な維持コストを考慮すると、必ずしも経済的とは限りません。
土壁の状態によっては、全面的なリフォームではなく部分補修で対応できる場合があります。この場合、費用を大幅に抑えることが可能です。
ひび割れ補修は最も一般的な部分補修で、1箇所あたり3,000~8,000円程度で対応できます。小さなひび割れであれば、土と藁すさを混ぜた補修材で埋めるだけで済みます。範囲が広い場合は、部分的に塗り直しを行い、1㎡あたり2,000~5,000円程度で補修できます。
下地補強が必要な場合は費用が上がります。竹小舞の補修や追加が必要な場合は、1㎡あたり3,000~6,000円程度の追加費用がかかります。柱や梁に問題がある場合は、構造補強も必要になり、大工工事費として別途10万~50万円程度の費用が必要になることもあります。
部分補修は応急処置的な意味合いが強く、根本的な解決にはならない場合があります。補修箇所と既存部分の境界が目立つことがあるため、景観を重視する場合は全面改修を検討した方が良いでしょう。
古民家や登録有形文化財などの伝統建築では、特殊な制約や要求があるため、通常のリフォームとは異なる費用構造になります。
文化財指定建物では、使用できる材料や工法が制限されることがあります。伝統的な土や藁すさ、特定の産地の材料を指定される場合があり、材料費が通常の2~3倍になることもあります。また、伝統工法に精通した職人の確保が必要で、施工費も1.5~2倍程度高くなる傾向があります。
古民家再生では、現代的な機能性と伝統的な景観の両立が求められます。断熱性能の向上を図る場合は、土壁の内側に断熱材を追加する工法が用いられ、追加費用として1㎡あたり3,000~8,000円程度かかります。
また、古民家では建物の歪みが大きく、通常よりも手間のかかる施工が必要になることがあります。この場合、施工費に20~50%程度の割増料金が適用されることもあります。一方で、自治体の古民家再生支援制度や文化財保護助成制度を活用できる場合があり、工事費の30~50%の補助を受けられることもあります。
土壁のリフォームを成功させるためには、適切な費用管理とトラブル回避が重要です。複数の工務店からの見積り比較から、DIY施工の可能性、長期的な維持コストまで、総合的に判断することで最適な選択ができます。ここでは、実際に費用を抑えながら満足度の高いリフォームを実現するための具体的な方法を解説します。
見積り比較では、単純な総額だけでなく、工事内容の詳細と品質を正しく評価することが重要です。
まず、下地処理の内容と費用内訳を詳しく確認しましょう。土壁の状態によって必要な下地処理は大きく異なり、この部分の見積りが曖昧な工務店は後からの追加費用が発生する可能性があります。シーラー処理、パテ埋め、下地補強の各項目について、具体的な方法と費用を明示してもらいましょう。
使用する材料についても詳細な確認が必要です。同じ「漆喰塗り」でも、使用する漆喰の種類や品質によって費用と仕上がりが大きく変わります。材料のメーカー名、グレード、塗り厚などの仕様を比較し、適正価格であるかを判断しましょう。
施工期間と作業工程も重要な比較ポイントです。極端に短い工期を提示する工務店は、必要な乾燥時間を省略している可能性があります。特に漆喰や珪藻土などの自然素材は、適切な乾燥時間を確保しないと品質に問題が生じることがあります。
土壁のリフォームでは、工法によってはDIY施工も可能で、大幅な費用削減を実現できる場合があります。ただし、技術的な難易度や失敗リスクも考慮する必要があります。
ペンキ塗装はDIYに最も適した工法で、材料費と道具代を合わせて1㎡あたり500~1,200円程度で実施可能です。6畳間であれば、工務店依頼で4万~8万円かかる工事を、1万~3万円程度で完了できます。必要な道具は、シーラー、ペンキ、ローラー、刷毛、養生テープなどで、初回購入費用は8,000~15,000円程度です。
珪藻土塗装もDIY可能な工法ですが、技術的な難易度は上がります。材料費は1㎡あたり2,000~4,000円程度で、工具代を含めても工務店依頼の40~60%程度の費用で済みます。ただし、均一に仕上げるための技術が必要で、初回は練習が必要になります。
一方で、下地処理が必要な場合や、漆喰塗りのような高度な技術を要する工法では、DIYはお勧めできません。失敗すると結局工務店に依頼し直すことになり、かえって費用が高くなる可能性があります。また、工期も工務店の2~3倍かかることを考慮する必要があります。
初期費用だけでなく、10年、20年といった長期的な維持コストを考慮した材料選びが重要です。
ペンキ塗装は初期費用が最も安価ですが、5~8年程度で塗り替えが必要になります。20年間で考えると、3回の塗り替えが必要になり、総コストは初期費用の3~4倍になります。また、下地の劣化も進むため、2回目以降は下地処理費用も追加でかかることがあります。
壁紙は10~15年程度の耐久性がありますが、部分的な汚れや破損で早期の張り替えが必要になることがあります。また、湿気の多い環境では剥がれやカビが発生しやすく、土壁の調湿機能を阻害するため、室内環境が悪化する可能性があります。
漆喰や珪藻土などの自然素材は初期費用は高めですが、20~30年の耐久性があり、部分補修も容易です。また、調湿効果により建物全体の耐久性向上にも寄与するため、長期的には最も経済的な選択肢といえます。メンテナンスは5年に1回程度の部分補修で済み、維持費用は年間で1㎡あたり100~200円程度です。
土壁のリフォームは専門性が高いため、経験豊富で信頼できる工務店を選ぶことが成功の鍵となります。適切な工務店選びにより、品質の高い仕上がりと適正価格を両立できます。
まず、土壁や伝統工法の施工実績を確認しましょう。過去の施工事例を写真で確認し、仕上がりの品質を評価します。可能であれば、実際の施工現場を見学させてもらうことをお勧めします。また、古民家再生や文化財修復の経験があるかも重要なポイントです。
職人の技術レベルと在籍状況も確認が必要です。土壁工事には左官職人の技術が不可欠で、熟練した職人が在籍しているかを確認しましょう。外部の職人に依頼する場合は、その職人の実績と技術レベルも併せて確認します。
見積りの詳細度と説明能力も重要な判断基準です。工程ごとの詳細な見積りを提示し、使用材料や施工方法について分かりやすく説明できる工務店は、技術力と信頼性が高いと判断できます。逆に、大雑把な見積りしか提示しない工務店や、質問に対して曖昧な回答しかできない工務店は避けた方が良いでしょう。
土壁のリフォーム費用は、選択する工法によって1㎡あたり1,500円から18,000円まで大きく変動します。ペンキ塗装は最も安価で工期も短いですが、調湿機能は失われ、定期的な塗り替えが必要です。一方、漆喰や珪藻土への改修は初期費用は高めですが、優れた機能性と耐久性により、長期的には費用対効果の高い選択肢となります。
費用を抑えるためには、複数の工務店から詳細な見積りを取得し、工事内容と使用材料を十分に比較検討することが重要です。また、DIY施工が可能な工法もありますが、技術的な難易度と失敗リスクを慎重に評価する必要があります。
最適なリフォーム計画を立てるためには、初期費用だけでなく長期的な維持コストも考慮し、ご自宅の状況と予算に最も適した工法を選択してください。信頼できる工務店との協力により、満足度の高い土壁リフォームを実現できるでしょう。
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