リフォーム
2025.12.23
リフォーム
2025.12.23
家族の介護が必要になったとき、住み慣れた自宅で安全に暮らし続けるためには、介護リフォームを検討する必要があります。しかし、実際にどれくらいの費用がかかるのか、どのような補助金が利用できるのかわからず、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
介護リフォームは、手すりの設置や段差解消といった小規模な改修から、浴室やトイレの全面改修まで幅広く、費用も数万円から数百万円まで大きく異なります。介護保険の住宅改修給付を活用すれば、上限20万円まで自己負担1割から3割で改修できるため、適切な知識を持って計画することで費用負担を大幅に軽減できます。
今回は、介護リフォームの場所別の費用相場から補助金の活用方法まで、実際の改修計画に役立つ具体的な情報をお伝えします。
介護リフォームの費用を正しく把握するためには、工事内容や規模、活用できる補助金制度を総合的に理解することが重要です。一般的に介護リフォームは10万円から200万円程度の幅がありますが、介護保険制度を活用することで実際の自己負担額を大幅に抑えることができます。
まずは、介護リフォームにかかる費用の構成要素と、短期的・長期的な視点での考え方について詳しく解説します。
介護リフォームの費用は、工事費用だけでなく設計・申請・諸経費も含めて総合的に計算する必要があります。
介護リフォームの費用構成は、主に材料費、工事費、設計費、申請手続き費用の4つに分かれます。材料費は手すりや滑り止め床材、ユニットバスなどの設備機器代金で、工事費は実際の施工にかかる人件費です。設計費は図面作成や現地調査費用、申請手続き費用は介護保険や各種補助金の申請代行費用となります。
特に注意すべきなのは、介護保険の対象となる工事と対象外の工事を明確に分けることです。手すりの設置、段差解消、滑り防止のための床材変更、引き戸への扉交換、洋式便器への取り替えは対象となりますが、景観目的の壁紙交換や単なる設備のグレードアップは対象外となります。
見積書を確認する際は、どの項目が介護保険適用対象で、どの部分が自費になるのかを工務店に明確に説明してもらいましょう。これにより、実際の自己負担額を正確に把握できます。
介護リフォームを計画する際は、現在の介護の度合いだけでなく、将来の身体状況の変化も考慮した費用計画が重要になります。
短期的な視点では、介護保険の住宅改修給付上限20万円の範囲内で、最も緊急性の高い箇所から優先的に改修することを検討します。例えば、転倒リスクの高い浴室の手すり設置と段差解消を先行して行い、トイレや玄関の改修は段階的に進めるという方法です。この場合、初期費用は2万円から6万円程度の自己負担で済みます。
長期的な視点では、将来の車椅子使用や介護度の進行を想定した大規模なバリアフリー改修を一度に行うことで、結果的にコストパフォーマンスが良くなることもあります。浴室全体の改修と廊下の拡張、トイレの改修を同時に行う場合、100万円から200万円の費用がかかりますが、介護保険に加えて省エネリフォーム補助金なども併用すると、実際の自己負担は60万円から120万円程度に抑えられる可能性があります。
どちらを選択するかは、家族の経済状況、本人の病気の進行状況、同居家族の介護体制などを総合的に判断して決める必要があります。
介護リフォームの見積りを適正に評価するためには、複数の工務店から見積りを取得し、内容を詳細に比較することが重要です。
見積り比較の際は、まず工事内容の詳細を確認しましょう。同じ手すり設置でも、設置箇所数、材質、施工方法によって費用が大きく変わります。また、介護保険適用範囲の説明が明確かどうか、申請手続きのサポート体制があるかも重要なポイントです。
相場確認のためには、地域の福祉住環境コーディネーターや地域包括支援センターからの情報収集も有効です。これらの専門機関では、地域の適正価格や信頼できる施工店の情報を提供してもらえる場合があります。
さらに、見積り内容に含まれているアフターフォローや保証期間についても確認しましょう。介護リフォームは、利用者の身体機能に直接関わるため、施工後の調整や微修正が必要になることがあります。これらのサービスが見積りに含まれているかどうかで、長期的なコストが変わってきます。

介護リフォームは改修箇所によって費用相場が大きく異なり、それぞれの場所で必要な工事内容も変わります。効果的な改修を行うためには、各場所の特性と費用目安を正しく理解することが重要です。
ここでは、介護リフォームで最も需要の高い玄関、浴室、トイレ、廊下・階段の費用目安と、間取り変更を含む全面改修についてそれぞれ詳しく説明します。
玄関の介護リフォームは段差解消と手すり設置が中心となり、費用は5万円から30万円程度が一般的です。
玄関で最も重要な改修は段差解消です。一般的な住宅の玄関には15センチから20センチの段差があり、これが転倒事故の原因となります。段差解消には、スロープ設置、式台設置、床かさ上げの3つの方法があります。スロープ設置は3万円から8万円、既製品の式台設置は2万円から5万円、床のかさ上げ工事は8万円から15万円が相場となっています。
手すりの設置費用は、1メートルあたり1万円から3万円程度です。玄関では上り下りの際に体重がかかる段差周辺の縦手すりと、靴の脱ぎ履きをサポートする横手すりの両方を設置することが効果的です。また、玄関ドアを開き戸から引き戸に変更する場合は、15万円から25万円の費用がかかります。
玄関の照明改善も重要なポイントです。人感センサー付きLED照明の設置は3万円から8万円で、夜間の安全性を大幅に向上させることができます。これらの改修を組み合わせることで、玄関の安全性と利便性を総合的に改善できます。
浴室は介護リフォームで最も事故リスクが高く、改修効果も大きな場所です。改修規模によって費用は大きく変わり、部分的な改修は10万円から30万円、全面改修は80万円から150万円程度が相場となっています。
部分的な浴室改修では、手すりの設置が最も基本的な工事です。浴槽内手すり、出入り口手すり、洗い場手すりをセットで設置する場合の費用は8万円から15万円です。床材の滑り止め加工や滑りにくい床材への変更は5万円から12万円で、転倒防止に大きな効果があります。
| 改修内容 | 費用相場 | 介護保険適用 |
|---|---|---|
| 手すり設置(3箇所) | 8万円〜15万円 | 適用 |
| 段差解消工事 | 3万円〜8万円 | 適用 |
| 床材変更 | 5万円〜12万円 | 適用 |
| ドア交換(開き戸→引き戸) | 10万円〜20万円 | 適用 |
| ユニットバス交換 | 80万円〜150万円 | 一部適用 |
全面的な浴室改修では、在来浴室からユニットバスへの交換が中心になります。介護対応のユニットバスは、浴槽のまたぎ高さが低く、手すり取り付け用の下地も標準装備されています。工事費込みで80万円から150万円の費用がかかりますが、介護保険の20万円と省エネリフォーム補助金を併用することで、実質負担を60万円から100万円程度に抑えることが可能です。
浴室暖房乾燥機の設置も、ヒートショック予防の観点から重要な改修です。設置費用は15万円から25万円で、冬場の入浴事故を大幅に減らすことができます。
トイレの介護リフォームは、和式から洋式への変更と手すりの設置が中心となり、費用は15万円から50万円程度が一般的です。
和式便器から洋式便器への交換は、最も効果的なバリアフリー改修です。標準的な洋式便器への交換工事は15万円から30万円、立ち座りをサポートする機能付き便器の場合は25万円から45万円が相場となります。この工事では床の張り替えや給排水工事も含まれるため、介護保険の住宅改修給付を有効活用できます。
手すりの設置は、便器の横と前方の2箇所に設置することが基本です。L字型手すりや可動式手すりなど、利用者の身体状況に応じた選択が可能で、費用は5万円から12万円程度です。また、トイレ内のスペースが狭い場合は、壁の一部を撤去してスペースを拡張する工事も検討できます。
トイレのドアを開き戸から引き戸に変更することで、車椅子でのアクセスが容易になります。引き戸への交換費用は10万円から20万円で、緊急時に外から開けられる仕組みも含めて設計することが重要です。
廊下と階段の改修は、家全体の移動安全性を向上させる重要な工事で、費用は改修範囲によって20万円から100万円程度と幅があります。
廊下の手すり設置は、1メートルあたり1万円から2万5千円が相場です。両側に手すりを設置する場合や、コーナー部分の連続手すりにする場合は、費用が上がりますが安全性は大幅に向上します。廊下幅の拡張が必要な場合は、壁の撤去や移動を伴うため、30万円から80万円の費用がかかります。
階段の安全対策では、手すりの設置に加えて滑り止めの設置や照明の改善が効果的です。階段手すりの設置費用は片側で5万円から12万円、両側の場合は10万円から20万円程度です。滑り止めの設置は2万円から5万円で、転倒事故の予防に大きな効果があります。
段差解消機やホームエレベーターの設置は大規模な改修となり、200万円から500万円の費用がかかります。ただし、これらの設備は介護保険の対象外となるため、自治体の補助金や福祉用具の活用を検討する必要があります。
間取り変更を伴う全面的な介護リフォームは200万円から500万円の費用がかかりますが、長期的な介護生活を考えると投資効果は高くなります。
間取り変更では、1階に寝室とトイレ、洗面所を集約することで、介護者・被介護者双方の負担を軽減できます。主要な工事には、2階の部屋を1階に移設するための部屋の用途変更、バリアフリー動線の確保、水回りの新設や移設があります。
居室とトイレを隣接させる間取り変更は、夜間の移動距離を短縮し、転倒リスクを大幅に減らします。トイレの新設工事は80万円から150万円、既存の洗面所の拡張とトイレの一体化は60万円から120万円程度が相場です。
全面改修を検討する判断基準は、現在の介護度、将来の介護計画、家族の介護体制、住宅の築年数などです。要介護3以上で長期的な在宅介護が予想される場合、築20年以上で他のリフォームも必要な場合は、全面改修の投資効果が高くなります。また、介護保険だけでなく、長期優良住宅化リフォーム推進事業や省エネリフォーム補助金を併用することで、自己負担を大幅に軽減できる可能性があります。

介護リフォームの費用負担を軽減するためには、介護保険の住宅改修給付をはじめとする各種補助金制度の活用が重要です。複数の制度を組み合わせることで、実質的な自己負担額を大幅に減らすことができます。
ここでは、介護保険制度の詳細から自治体独自の助成金、介護ローンの活用方法まで、資金計画に必要な情報を包括的に解説します。
介護保険の住宅改修給付は、要支援・要介護認定者に対して上限20万円まで工事費の7割から9割が支給される制度です。
介護保険の住宅改修給付を利用するためには、事前申請が必須となります。工事前にケアマネジャーに相談し、住宅改修が必要な理由を明確にしたうえで、市区町村の介護保険担当窓口に申請書類を提出します。申請には工事見積書、住宅改修理由書、図面などが必要で、承認後に工事を開始します。
自己負担割合は所得に応じて決まり、一般的には1割負担ですが、一定所得以上の場合は2割または3割の負担となります。例えば、20万円の工事を行う場合、1割負担なら自己負担は2万円、2割負担なら4万円、3割負担なら6万円となります。
介護保険で対象となる工事は法律で明確に定められており、手すりの取り付け、段差の解消、滑り防止のための床材変更、引き戸等への扉の取り替え、洋式便器等への便器の取り替えの5種類です。これらの工事に伴って必要となる工事も対象となりますが、景観目的や単なる設備のグレードアップは対象外です。
住宅改修給付は原則として一人につき生涯20万円までですが、要介護状態区分が3段階以上上がった場合や転居した場合は、例外的に再度利用できる場合があります。
介護保険に加えて、多くの自治体では独自の介護リフォーム助成金制度を設けており、これらを併用することで費用負担をさらに軽減できます。
自治体の助成金は、介護保険の住宅改修給付とは別枠で利用できる場合が多く、上限額や対象工事が自治体によって異なります。一般的には10万円から50万円程度の上限で、介護保険対象工事の自己負担部分や介護保険対象外の工事にも適用される場合があります。
これらの自治体助成金を利用する際は、事前相談と申請が必要で、工事着工前に手続きを完了させる必要があります。また、申請時期や予算の関係で年度途中で受付が終了する場合もあるため、早めの情報収集と申請が重要です。
税制優遇措置としては、バリアフリー改修工事に対する所得税の特別控除や固定資産税の減額措置があります。工事費用に応じて所得税から最大20万円の控除が受けられ、固定資産税は翌年度分が3分の1減額されます。これらの税制優遇を受けるためには、確定申告時に必要書類を提出する必要があります。
補助金だけでは賄えない大規模な介護リフォームの場合、介護ローンや自己資金の計画的な活用が重要になります。
介護ローンは、一般的なリフォームローンよりも金利が低く設定されている場合があり、年利2%から4%程度で利用できます。借入期間は5年から15年程度で、月々の返済額を介護保険の自己負担軽減分や光熱費削減分と相殺することで、実質的な負担を軽減できる場合があります。
自己資金の準備では、介護リフォームの緊急性と家計への影響を総合的に判断することが重要です。転倒リスクが高く緊急性のある工事は早期に実施し、利便性向上を目的とした工事は資金準備ができてから実施するという段階的なアプローチも効果的です。
また、介護リフォームは医療費控除の対象となる場合があります。要介護認定を受けた人が行うバリアフリー改修工事は、医療費控除として年間最大200万円まで所得から控除できるため、確定申告時に忘れずに申請しましょう。
介護リフォームの補助金を確実に受給するためには、正しい申請手順の理解と事前準備が重要です。
申請の基本的な流れは、まずケアマネジャーや地域包括支援センターに相談し、住宅改修の必要性と改修内容を検討します。次に、福祉住環境コーディネーターや介護リフォーム実績のある施工店に現地調査を依頼し、詳細な改修計画と見積書を作成します。
必要書類の準備では、住宅改修理由書、工事見積書、改修前の写真、図面、介護保険証の写しなどが必要です。住宅改修理由書は、なぜその改修が必要なのかを医学的・介護的観点から説明する重要な書類で、ケアマネジャーや作業療法士などの専門職に作成を依頼することが一般的です。
申請時の注意点として、工事着工前の事前申請が絶対条件であることを覚えておきましょう。工事完了後の事後申請は原則として認められず、補助金を受けられなくなってしまいます。また、申請内容と実際の工事内容が異なる場合も支給対象外となるため、変更が生じた場合は事前に変更申請を行う必要があります。
複数の補助金を併用する場合は、それぞれの制度で申請要件や対象工事が異なるため、事前に各制度の担当窓口で併用可能かどうかを確認することが重要です。また、補助金の支給は一般的に工事完了後の償還払いとなるため、工事費用は一時的に全額自己負担する必要があることも資金計画に含めておきましょう。
介護リフォームの費用は、改修範囲や内容によって数万円から数百万円まで大きく異なりますが、介護保険の住宅改修給付や各種補助金を活用することで、実質的な負担を大幅に軽減できます。浴室や トイレ、玄関などの重点箇所から段階的に改修を進めることで、安全性を確保しながら費用負担を分散することが可能です。
補助金制度を有効活用するためには、事前申請が絶対条件であり、ケアマネジャーや専門施工店と連携した計画的な進行が重要になります。自治体独自の助成金や税制優遇措置も併用することで、総合的な費用削減効果を最大化できるため、工事前の情報収集と相談を怠らないようにしましょう。
介護リフォームは単なる住宅改修ではなく、家族全員の生活の質を向上させる投資です。適切な費用計画と補助金活用により、安心で快適な在宅介護環境を実現していきましょう。
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